【いのちだいじに】バイク用プロテクターについて&おすすめのタイプ【実際につかっているもの】

プロテクター関連
東京 杉並区のロイヤルエンフィールドにて

みなさんはバイクに乗るときプロテクターはつけているだろうか。ヘルメットと違い義務はないのでつけてない人が多いと思う。しかし万が一の時のためにもぜひ付ける習慣を作って欲しい。

今回はそのために記事を書いていくので、ぜひ購入の参考にしてほしい。

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この記事の目次(クリックでジャンプ)

そもそもプロテクターって必要?

必要。

下記を見てほしい。

事故により最悪の結果を招く原因となる損傷主部位は、頭部、胸部、腹部で大部分を占めています。
2021年中に発生した二輪車乗車中の死亡事故の37.1パーセントで、事故時にヘルメットが脱落していました。
事故の際に被害を軽減させるには
ヘルメットのあごひもをしっかり締める
胸腹部を守るプロテクターを着用する
の2点がとても大切です。

警視庁二輪車の死亡事故統計 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/2rin_jiko.htmll

ヘルメットのあごひもを締めるのは当たり前として、死亡につながる致命傷部位の損傷は圧倒的に胸部と腹部が多いことがわかる。(ちなみに過去5年のデータと比較して%が低くなっているが、これはプロテクターを付ける人が増えてきていると推測出来る。)ヘルメットをきちんと着用し、胸部プロテクターを付けていれば80%近く致命傷をおうことを回避できる。八割はデカい。

また今や、プロテクターを付けることがカッコ悪い、ダサいなどというのは少数派だ。各メーカーも試行錯誤を重ね、より気軽で、実用的かつ効果の高いプロテクター類がたくさん市場に出ている。なかには普段着の下に着用できるインナータイプもある、そんな状況でプロテクターをつけずに乗るのがスマートだろうか、いや間違いなくそうではない。

おススメのプロテクター

おすすめのプロテクターの紹介の前にEN規格(CEマーク)に関しては軽く説明していく。

【EN規格】でググると難しい言葉がずらっと並んだページがいくつも出てくるが、簡単にいうとヨーロッパ内でものを売るために必要な規格。

そして【CEマーク、CEレベル】とは安全基準が一定水準で達しているという保証を示す文言と思ってもらえれば良いと思う。(プロテクターについているCEマークは勿論、衝撃に対してどれくらい安全性があるか、一定の基準を満たしているかどうかを示している。)

そしてややこしいことにCEマークにもいろいろと番号が割り振られていて、胸部のプロテクターに関してはこの番号、肘のプロテクターに関してはこの番号といったようになっている。さらにそこからレベル1、レベル2と別れている。

頭がこんがらがってきたと思うが、もうシンプルにCEマークがあれば一定の安全基準が担保されている、さらにレベル1よりレベル2の方がよりその安全基準が高い、防御力が高いと思ってもらえれば良い。モノにもよるがだいたいレベル2の方が1よりもプロテクター自体が厚く、重たく、デカくなっていることが多い。(もちろん例外もある)なおヨーロッパ圏内ではプロテクターとして販売するためにはこのCEマークがついていないとプロテクターとして売ってはいけないらしい。

あとはジャケット、パンツにプロテクター類を入れるポケットがついていて、JKやPTと一体になっているもの。あとはインナータイプ(上に普段着を着ればOK)の大まかに2通りある。

それはどっちが良いかというのはまた記事が一つ出来る位なので、詳しくは書かないが汎用性が高いのはやはりインナータイプ、しかし着用が楽で習慣化しやすいのはウェア内臓タイプ、となんとなく覚えておいてほしい。

これらを踏まえたうえで、今度はプロテクターを構成する代表的な素材を3つに分類する。

  • 軟質素材メインの高機能素材群
  • 硬質素材メインのハードプロテクター群
  • 意味のないウレタン、スポンジ、ペラペラなパット群

普段は柔らかく、衝撃の入った時だけ固くなる高機能素材使用のソフトプロテクター群

代表的なものは【D3O】素材のもの、【マイクロ・ロック】素材のもの、【サステック】素材のもの

これらの特長として着心地はとても良いが、安全性を高めるためある程度プロテクター自体に厚みがあるのでどうしても重くなりがち。しかしこのタイプを愛用しているが着用してて一度もプロテクターのせいで重たいと感じたことはない。素材自体が高いのでプロテクター自体も高くなりがちではあるが、プロテクターなしで事故って、後々多額の治療費を払うことに比べたら全く気にしなくていいレベル。

動けなくなったらお金も稼げない、動けたらお金を稼げる。どちらがよいかは明白である。

普段から固く、値段が手ごろ、防御力も高め硬質素材メインのハードプロテクター群

バイクの免許を持っている人ならば、教習所で毎度つけていたあのタイプだ。

参考画像 コミネ チェストガード SK-600

ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!する事で超!エキサイティン!!バトルドーム、ならぬバトルスーツのようなタイプに使われている、これらがハードプロテクター群だ。

特徴は上記高機能素材に比べ安価、軽量、防御力も高い、いいことづくめなのだが如何せんこのような見た目。あまりにも強い、強すぎる見た目になりがちな所が最大のデメリット。しかし走るのが街中メインではなく高速道路を使用したツーリング、山道、林道に入っていくオフロードのような環境だと全然マッチする。簡単に脱着できるのもポイントが高く、目的地についたらすぐ外して開放的な気分になれる。また交通量の多い街中でもこのタイプを付けていると周りの車が心なしか距離をとって、離れ気味になるような気がしないでもない。

昔はこのような物しかなかったため、プロテクター=ダサいというのが出来てしまったのかもしれない

ぺらぺら、何をどう守ってくれるのかよくわからないとりあえずつけとけ的なパット群

ゴミ。

プロテクター(パットと呼ぶことも)というなのゴミである。

例に出して申し訳ないが、例えばワークマンのバイカー御用達のパンツを例に出す。

は?

これ実際に買われた人、手に取ったことがある人ならば共感してもらえると思うがまじで薄い。厚さ2.3ミリだと思う。ちなみに上記高機能素材達はこれくらいの厚みでも有効的な衝撃吸収力を得られることが多い。(ただしプロテクター自体に切り込みが入っていたり、網の目状にするともう少し厚みが必要になってきたりするようだ)

そんな中、なんの変哲もないウレタン、スポンジのパットで厚さはそれだけとなると、衝撃に対しての効果はいうまでもないだろう。結論、いらない。合っても困らないじゃなく、いらない。

っと個人的には思っている。

おすすめは勿論高機能素材群のもの。多少値は張るが、快適性と安全性には代えられない。

バイクという趣味が長く続くかわからない人は比較的安価なハードプロテクター群もおすすめ。

おススメしないプロテクター

あまり個別で素材名を出して、書くのはどうかと思うがあくまでも個人的におすすめしにくいプロテクターを一つ上げておく。

それはポロンを使用したタイプのものだ。(poron xrdという米国の企業が開発した高機能素材群にあたるもの。)

なぜ今回これをあげたかというと個人的にこの素材の性能に関しては懐疑的だからだ。

ポロンに関しては米国で開発され、販売されているため上であげた【EN規格】【CEマーク】は不要だから取得していない。だからといって安全性が無いというわけではない。しっかりと実験を繰り替えてして有効であるとなっているのだが(少し調べると試験の動画やPR動画など出てくる)しかしふと思ってUSアマゾンでこの素材を使ったプロテクターはどんなものが売っているのか調べてみたところ

徹底的に調べられてないのでわからないのだが、画像左上のカテゴリーのところを見てほしい。靴のインソール、スケートボード、スノーボード向け、サイクリング向け、ざっとみたがバイクに使えそうなレベルのものは見当たらなかった。わからないがもしかしたら通販サイトでは売ってはいけないという決まりがあるのかもしれないし、何か他の理由もあるのかもしれない。

しかし素晴らしい素材を開発した国のおひざ元でバイク用プロテクターとして名をとどろかせていないのは少し【ん?】と感じたし、なによりすぐ身近にCEマークの入ったものが購入できる環境なのにあえてそれを外して買う必要があるだろうか、いやない。

ということでこの素材を使ったものに関してはあくまでも個人的な意見でおススメしない。

(たくさーんファンのいる某有名YOUTUBERが絶賛しているので、こんな事かいたら批判コメくるかもしれないが、一人くらいはこういうこと発信してもよいだろう、多分。)

実際に自分が使っている組み合わせ

お待たせした、ここでは実際に自分が使っているプロテクターを簡単に紹介していく。

上半身は

1. KNOXアーバンプロMK2 TOP写真で着用しているものだ。 (マイクロロック)

一言コメント:値段高過ぎ、重量あり過ぎ、付け心地良すぎ、カッコよすぎ ケイン濃過ぎ

2. コミネ CEアーマードトップインナーウエア SK-693 (高機能素材群に近しいソフトタイプ)

一言コメント:お値段お手頃、耐久性高め、でもほんとはSK-834が良いかも

下半身は

1. KNOXブライトン (マイクロロック)

一言コメント: ぱっと見普通のデニム。でもしっかりプロテクター装備だし、パンツ自体も安全性有

2. カドヤCEエルボープロテクター (高機能素材群に近しいソフトタイプ)

一言コメント: 他メーカーの肘、膝用のプロテクターよりも一回り大きく保護範囲が広くて良い

※混乱していたら申し訳ない。バイク用のソフトプロテクターは肘と膝が大体兼用できるものが多いんです。

まだ他のプロテクターも色々もって、試したりしているのでおいおい個別に記事にしていけたらと思う。

まとめ

■死亡につながるような致命傷を受けないためにもプロテクターは必須。年々付ける人が増えてきている。つけない人は少数派になりつつある。

■プロテクターを選ぶ際はCEマークのあるものを。レベル1よりレベル2を。

■高機能素材群は少し値は張るが、性能と着心地は良い。

■硬質素材群はリーズナブル、軽量かつ防御力高いものが多いがデザイン性がちょっと人を選ぶ。

■ポロン使ったプロテクターはちょっとどうなんだろう?という感じ。身近にCEマークついている商品があるのにわざわざ選ぶ必要はないと個人的に思っている。

■プロテクターウェア内臓タイプとインナータイプはどちらを勧めるかは非常に甲乙つけがたい。簡単に習慣化できるのはウェア内臓タイプ、汎用性が高いのはインナータイプ。

今までプロテクターを付けていなかった人はぜひ一度量販店でプロテクター類コーナーを見に行ってほしい。色々な商品があるのできっと自分に合うものが見つけられると思う。出歩くのが面倒ならアマゾン、楽天などで空いた時間にチェックしてほしい。

命、体は一つしかないのでだいじにしよう。

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